自己紹介と過去の話

新卒準備カレンダー 2011春に何か書くにあたって、まずは軽く自己紹介的な挨拶を書こう…と思ったら予想外に長い自分語りになってしまったので別途書き出しておく。

社会人になるまでの歩み

1982年12月生まれ、24歳までを地元仙台で過ごし、大学院修了とともに2007年4月に上京&就職。
学部生時代はひたすら部活動の卓球に、それ以降は趣味の一人旅に没頭するという青春時代を送っていた。当時はリーマンショック前でまだ「就職活動ヤバい!」というほどでもなく、一応国立大の理系院卒ということで何社かから内定をいただくことができ、そのうち一番面白そうかなと思った某外資SIerに新卒で入社することにした。
大学の研究室では1人1台のPCを割り当てられてCとかC++とかをちょっとだけ齧りながらシミュレーションのプログラムを書くフリなどをしていたが、なんせ不真面目な学生だったもので ほとんどの時間はニュー速まとめブログやニコニコ動画を漁ることに費やしてしまっていた。

最初の会社にて

最初に入った会社は開発職としての入社だったが、最初の半年の研修を受けている間に部署の再編成などで移籍になり、結局実際に手を動かして開発することはなく、作ったソフトウェア製品にミスがないかチェックする「テスター」としての仕事がメインになった。入社前から「まぁきっと何もかも初めてだし、何をやっても楽しいだろう。どんな仕事でもやってやるさ」という気持ちでいたのであまりこだわりはなく、ただひたすら与えられた仕事をやっていた。
入社半年くらい経ってもちょいちょい新人向けの研修は行われていて、そのうちの1つとしてプログラミングの研修があった。同期入社の仲間と一緒にプログラムを書いたりレビューしあったりするという内容だったが、それがとても面白く その頃からプログラミングに興味を持つようになってきた。
プログラミング初心者だったわけではないけれど、それほど好きというわけでもなかった。が、深く知っている人に直接教えてもらう、一緒に考えるといった経験はほとんど無かったので(もちろんやろうと思えば出来る環境はあったのだが)、それはとても楽しかった。研修が終わってからもプログラミング勉強会的な集まりをやってくれる同期がいて、そこで引き続き勉強することにした。覚えたてのJavaの他にもPerlを独学で触り始めたり、自宅でLinux環境を作って弄ってみたりするようになった。
そして「プログラミングを仕事にしたい」「プログラマという職業になりたい」と思うようになった。

最初の転職

とは言え新卒入社して1年程度のまだまだド新人、200人くらいいる同期の中でもそんなに早く辞めた人間なんてほとんどいない。プログラマとしての実務経験があるわけでもないし、安定した収入が見込まれる現職を離れてプログラマに転身するのは正直リスクしかないように思えた。
けど、もう止まらなかった。社内で開発寄りの部署に異動させてもらう、というのも薦められたけど、勢いで一気に環境を変えてしまった方が自分の性に合ってるし、転職してしまおう、と決意した。
コネは何一つないので転職エージェントに紹介してもらって、何社か受けさせていただいた。もちろん実務経験も実績も無いので書類選考で落ちたりもする。けど、運良く拾ってくれた会社があった。その世界でやってやっていけるかどうか分からないという不安はあったけど、とにかく飛び込んでみることにした。
2008年9月、25歳 プログラマとして再スタート。

初めての技術者コミュニティ

プログラマとしての最初の仕事として、iPhoneアプリ開発をやらせていただいた。生まれて初めて触るMacに悪戦苦闘しつつ、生まれて初めてObjective-Cを書くという新鮮な体験。最初から非常に面白い機会に恵まれた。
とは言え多数いた同期たちと離れて飛び込んできた世界はまだ全然周りに知り合いがいなくて、不安が大きかった。ちょうどそんな不安を抱えている頃に「エンジニアの未来サミット」があった。何か答えが見つかるかも知れない、と思い 一人で行ってみることにした。
初めてのイベント参加。誰一人知り合いもいなかったし誰と仲良くなることもなかったけど、ブログで名前を見たことがあるヒトや、赤髪サングラスのヒトや、登壇しているヒトたちはとても輝いていて、それがとても印象的だった。「自分も何年か後にああいうところで喋れるようになったらいいな」と なんとなくの目標ができた。
その後、TwitterWassrで気になるエンジニアたちをfollowしているうちに偶然にもid:hyoshiokさんと飲みに行く機会に恵まれ、一緒に焼き肉を食べることができた。そこで知り合ったGenesisLightningTalksの方々との縁でその後何度もLightningTalksをやらせていただき、Perl Mongerの方々とたびたび一緒に飲む機会に恵まれた。予想外にも、「すごい人たち」とは簡単に会って話すことが出来た。
そんなこんなしているうちに自然にプログラマやエンジニアの知り合いが増え、不安や寂しさはあまり感じることがなくなった。初めて行く勉強会にも誰かしら知り合いがいたり、Twitterやブログに技術的な悩みを投げると誰かが答えてくれたりアドバイスをくれるようにもなり、そういったコミュニケーションから刺激を受けて「こんなもの作ってみよう」となって新しいことにチャレンジするようになったり。プログラマという仕事を選んで、転職して、間違いはなかった。

2度目の転職

iPhoneアプリやGoogleAppEngineをやらせてもらって とても面白い良い会社だったけど、やっぱりPerlが好きでもっとPerlを使った仕事をしてみたい、というのがあったり、多くのユーザが使うB2Cな自社サービスに関わってみたい、という思いがあったり なんか変な会社で面白そう、とか、東京が嫌い、というのがあったりして、2009年12月にまた転職した。

いま

今の会社に移って1年と3ヶ月。といっても前職から「プログラマ」という職業は変わってないし変える気はまったくない。いま自分は「プログラマ」という職業であることを誇りに思っているしとても楽しめているから。
まだまだ未熟だけど、それでも数ヶ月前、数週間前の自分よりは成長している、という感覚を楽しみつつ プログラマを続けております。